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2000年代の外国人選手【4】

正直、JFKの一角として有名なウィリアムスを獲得するまでは、まともな選手はいなかった印象。前半は90年代の暗黒期をそのまま引き継ぐかのように外国人選手も暗黒の時代でした。
星野監督が就任してから、変わったのかな~とは思うがフロントの陣容も変えてほしいと心の底から思う今日この頃。。

ジェイミー・ブラウン

伸び盛りの年齢!(28歳)、最速145キロのストレートにカーブ、スライダー、チェンジアップを織り交ぜる本格派!、昨季3Aで4勝6敗 防御率4.82!という微妙な前評判の投手だった。

ブラウンは先発の一角として期待されての入団だったが、結局期待に応えたとは言い難い。右のスリークォーターから140キロ前後のストレートと逃げる系の変化球が中心のピッチングで、コントロールはそこそこ良いがスタミナは不足気味・・・「5回を2、3失点で切り抜ける」という役割ならなんとかこなせるレベルであった。暗黒時代の阪神ならもっと出番があったかもしれないが、井川、安藤、福原、下柳、杉山ら国産先発の頭数が揃っていた時代だったので、ブラウンの序列は低く、ローテの谷間で起用されるような感じで終始した。

4勝1敗と勝ち星が先行するなど「全く使えない投手」というわけではなかったが、「大して使えない投手」であったのは事実であろう。

ダーウィン・クビアン

入団時から立ち位置は「第3の男」的なものだった(外国人枠の関係で2軍で待機。他の助っ人が故障、不調などで1軍登録を抹消された時に出陣!)。入団時の年齢が33歳ながらその投球は若々しいというか超未完成、高い身体能力を活かして剛球を投げ込んでいるだけという感じ、1年目は1軍での登板がわずか4試合だけで、通常なら解雇されても仕方ない成績だったが、「日本人の投手が比較的充実していた」「年棒がそこまで高くない」「もともとそこまで期待されていなかった」「2軍で最多勝をあげるなど化ける可能性がある」などの事情から残留が決定、ダーウィンは2年目のシーズンを迎えることになる。

2年目はウィリアムスの故障などもあって外国人枠があいたり、中継ぎポジションがあいたため中継ぎとして奮闘。150キロ級のストレートが一応はストライクゾーンに制球され、そのストレートと落ちる変化球を中心としたパワーピッチングでそこそこの成績を残した。ストレートは速いがキレがある感じではなくとにかく力任せに投げ込んでいる感じで、変化球も制球はけっこうアバウト、いわゆる決め球や精密なコントロールがなかったため勝ちパターンの投手とまでは言えなかった。
しかし、若々しくイニングも食える存在だったためあらゆる場面で重宝され、「なんでも屋さん」という印象だった。

3年目も2年目と同じ感じで、1軍で外国人枠が空いた時に昇格して前年同様そこそこの投球を見せた。ただし、先発ローテーション投手、セットアッパー、ストッパーとして1軍で絶対に必要な投手とまではいかず3年目のシーズン後自由契約になってしまう。
そこそこ活躍したため年棒が高騰した点、年齢が高かった点なども自由契約の要因となったに違いない。確かに悪い投手ではなかったが年齢も考えれば必要不可欠な戦力に成長する可能性は低かったのでやむを得ないかと思います。

アンディ・シーツ

広島カープは「守備の人」としてシーツを獲得したらしい。しかし、広島入団後は「上手いといえば上手いけどエラーが多い雑な遊撃守備」と「遊撃手としては十分すぎる打撃力」で大活躍。

阪神移籍時は2億円オーバーの年棒と守備位置が一塁選任という点や、タイロン・ウッズ獲得に失敗してシーツ獲得にシフトした経緯もあり「それだけの価値はあるのか」「遊撃手として起用してこそ価値があるのでは」「一塁手としては長打力不足では」「アリアス残留させといたほうがよかったのでは」「また広島から獲得かよ」などと阪神ファンの間でも物議を醸した。

シーズンが始まると無駄に高い一塁守備力、打ち出したら止まらないけど超ムラッ気の多い打撃、真面目な性格で阪神の2005年優勝に大きく貢献。優勝に貢献したたため助っ人大砲にしては長打力不足の割に三振が多い、不調期間が長い、真面目だけどけっこう短気な点などはあまり指摘されなかった。

管理人の印象ではシーツは長距離砲ではなく中距離砲。広角打法が武器で隙のないタイプにも見えるが意外と三振が多く、四球が少ない。投手からすればそれほど怖さは感じない打者だったと思う。ただし、当時の阪神には優れた打者が多かったため打線の中の一人としては大いに機能していたと思う。怖さはないが打線の中に溶け込んでいた印象だ。

2006年には日本滞在中では最高級と思われる成績を残し、優勝争いしたチームに貢献。ただし、2007年には無残な成績に終わり退団となった。かなりの年棒を貰っていたため打撃成績だけを見ると年棒に釣り合わないと感じる選手だったが、高い守備力や優れた人間性で岡田阪神の黄金期を支えたのは間違いない。退団後は阪神の駐米スカウトとしてマートンを推薦したことが話題になったりした。「いずれコーチとして復帰するんじゃないかなあ」という気がする。また阪神ファンからはなぜか「シーツ先生」と呼ばれたりしていた。

シェーン・スペンサー

年齢は33歳と多少いっていたが、ヤンキースで5年間にわたり準主力として活躍した実績を持つなどかなりの経歴を持つメジャーリーガーだった。ただし、酒気帯び運転逮捕事件やピザ屋暴行事件などの黒い噂も流れていたのでどんな問題外人がやって来るのかと思っていたら、やって来たのは真面目でちょっとお茶目なハッスル野郎だった・・・スペンサーは素行面では確かに全く問題なかったのだが、一番の問題はその打撃力が桧山と大して変わらないことであった。
結局2005年のライトは右投手の時は桧山、左投手の時はスペンサーの併用に落ち着くのだが、この年桧山が放ったホームランが8本、スペンサーが放ったホームランが9本で二人あわせて17本・・・スペンサーの低打率も考えると桧山一人で固定していた方が打線が強かったのではないか、という疑問が阪神ファンの中に渦巻いた。

予想に反してスペンサーが真面目だった点、クリーンナップが固定されていてそこまで補強が急務でなかった点などからスペンサーの契約は更新される。しかし翌年、ポジションが重なる濱中か復活して3割をキープしていたためスペンサーの居場所はなくなってしまう。
たまに出てポコンと打ったりもしたが完全にメンバーが固定されていったためシーズン最後は1軍にいなかった 左投手にはそれなりの強さを発揮したが右投手には滅法弱く外角スライダーには空振りを繰り返す、打席でもあまり怖さはなく、たまにポコンと打つ意外性が魅力と言えば魅力であった。
クリーンナップで起用できるほどの力はなかったので6番か7番あたりが適役だろう。守備ははっきし言って下手だったと思うが、打球に全力で突っ込むなどのハッスルプレイでカバーしていた印象だ。

成績的にはかなり物足りなかったが、まじめな性格やハッスルプレイ、広島の倉病院送りなどでチームを鼓舞したりでファンやチームメートからは好かれていたと思う。また、ビールかけ時には「スケベ代表」のたすきで登場したり、「馬鹿外人」のTシャツを着てたりと愉快な外人だった。

クリス・オクスプリング

シドニーで日本を倒した150キロ右腕。そんな触れ込みで来日したがシドニーオリンピックをテレビ観戦していた方ならオクスプリングが剛腕ピッチャーでないことは分かっていただろう。タイプ的には先発総合力型でストレートは遅くはないが決め球になるほどではない、変化球はカーブに特徴がありその他にもスライダー、チェンジアップなどを一通り投げることができ、制球力は平均以上。
印象はそんな感じだった。総合力型の投手は特徴に乏しいため埋没してしまいがちだが、オクスプリングは大舞台での経験がある上に年齢が若かったため、「上手くはまれば今後数年間阪神先発陣の一角として活躍できるのでは」という期待もあった。

開幕ローテーションは勝ち取ったもののオクスプリングはあまりピリッとしない。ローテーションを外すほどではないが、表ローテに入れれるような投球内容ではなく、大事な試合は任せらないといった印象だった。投げている球も別段悪いと思わないが、試合中盤になるとけっこう打たれイマイチ信頼感がなかった。前年のブラウンよりはマシだが、助っ人投手ということを考えれば「1軍外国人枠使うほどの投手じゃないな」というところ。
日本で数年間熟成すれば先発で150イニング投げて、防御率3点台後半、10勝10敗くらいの投手にはなれたかもしれないが、そこまで引っ張るほどの魅力を感じる投手ではなかったので2006年限りで契約を更新しなかった球団の判断は正しかったと考える。

エステバン・ジャン

メジャーで472試合に登板して33勝51セーブを上げたバリバリのメジャーリーガーということで3億円の大枚をはたいて獲得したが、阪神ファンの記憶に残ったのはボークを連発する姿とマウンドで異様に汗をかいている姿だけ。メジャーで11年の実績があるとはいえ、リリーフ専門で調子が良いシーズンでも防御率3点台後半の投手を高年棒で、しかも先発ローテーション投手として獲得したのがそもそもの間違いだったと思われる。

褐色の巨体から投げ込むキレのよいストレートからはメジャーの片鱗は感じられたが、感じられただけ(泣)また触れ込みでは最速158キロなどと言われていたが、先発で投げている時は140キロ台後半がせいぜいだった。前評判ほどではなかったが投げている球自体は悪くなかったと思う。しかし、投手としての素養が全く感じられないというか、投球フォームから球種がバレたり、ボークを連発したりと「よくメジャーで11年もやってこれたなぁ」と思ったものだ。恐らくそういう部分に目をつぶっても起用したくなるほどの資質があったということなのだろう。

結局日本では全て先発21試合で6勝5敗 防御率4.66・・・これが年棒3000万円くらいの助っ人なら「まぁ仕方ないようね」で済むのだろうが3億円投資してたからなぁ・・・
123・4・5

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