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1995年“ハタ迷惑”な新庄剛志幻の同点ホームラン


感触は十分。打球は一直線に左中間スタンドに向かって飛んでいった。天を仰いだマウンド上の横浜の守護神・佐々木主浩投手。宮里太左翼手も上空を見上げてあきらめた。

その時である。スタンドインしたはずの打球が、ポトリとグラウンドに落ちた。宮里は慌てて拾い、内野に返球したが、三塁まで達していた阪神・新庄剛志中堅手は何が起こったか分からず、きょとんとしていた。

横浜スタジアムの横浜―阪神10回戦の9回、1点を追う阪神は先頭の新庄が本塁打性の当たりを外野へ飛ばした。誰もが疑わなかった同点本塁打がそうならなかったのは、レフトスタンドでタイガースの勝利を信じて応援していた、応援団が振っていた大きな旗に当たって、叩き落されたからだった。

まさに“ハタ迷惑”とはこのこと。審判団が協議した結果、二塁打と判定され、ホームランはおろか、達していた三塁からも戻された。審判団は野球規則三・一六「打球または送球に対して観衆の妨害があったときは、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかたっら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッドのあとの処置をとる」に従って判断を下し、ボールは妨害されなくてもホームランにはならなかったという見解を示した。

これには阪神側も納得いかない。中村勝広監督が猛抗議に出た。「旗にはたき落とされたから、ボールがスタンドに入らなかったんだ」と主張するが、審判団は判定を覆すことはしなかった。怒った阪神ファン数人がグラウンドに入り、球場係員ともみ合いになり、スタンドからはごみやメガフォンも投げ入れられる始末。ヒートアップしたスタンドでは両チームのファンがつかみ合いのけんかまで起きた。

結局、8分後に試合は再開。阪神は無死一、三塁まで攻め立てたが、ここからが大魔神の真骨頂。代打の長嶋清幸外野手、1番関川浩一捕手を連続三振に仕留め、2番和田豊二塁手は遊ゴロで試合終了。新庄の幻弾で、阪神は追いつけず横浜に敗れた。

試合終了後、阪神ベンチは険悪の雰囲気そのもの。いつもは明るい新庄もこの日ばかりは表情が厳しかった。「応援してくれるのはうれしい。でも野球のリズムを止めては何にもならない」。最後の打者になった和田選手会長も「本当に困る。ファンにやめろとも言えないし…。本当に困る」と行き場のない怒りをどうぶつけていいか分からないようだった。

奇しくも、打球をはたき落とした旗は、中村監督を激励する文言が入ったものだった。「あれは僕の応援旗ですよね。こんなことが二度と起こらないようにお願いしたい」と言う指揮官の言葉は怒気を含んでいた。

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